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日常(62)     そのた(6)    
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2024.09.29
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2014.10.28   comment (0)
うつくしいきせつ
(ss/銀さんでほの暗い感じ)

鮮やかな紅葉を見たときに思い出した一節があった。
「――桜の樹の下には屍体が埋まっている! ・・・なら、紅葉の下には何も埋まってないのかね」
「・・・はぁ」
突然言葉を発したので彼はすごく怪訝な目でこちらを見て、気のない返事をした。それから空をぼうっと仰いだかと思えば、「桜の木の下にだって、なにも埋まっちゃいねえよ」と、彼は言った。
それもそうだ。立ち並ぶ桜の木の下一本一本すべてに死体が埋まっていたのなら、騒ぎどころの話ではないのだから。
けれど。
「そうだね。死体が埋まっている――なんて、バカらしいと思う。でも聞いたときにね、なんだか、納得してしまうような気がしたの。だからずっと、この言葉が忘れられない」
そう、忘れられない。頭の隅にこびりついて、季節の美しさを感じるたびに浮かんでくる。
「紅葉の下に何か埋まっているのでは、と感じさせないのは、その力強さの所為かな。桜は死体の血を吸って色づいているのだ、なんていう人もいるけれどね、そうしたら、紅葉の方が真っ赤でよほどそれっぽいと思ったのだけれど。でも紅葉はまるで、燃えるようで、儚さを感じない。だから、怖さを感じない。そうすると桜は、とても怖い。夜なんかは特に。散っていく桜は綺麗で、でも散るということは、命を終えるということなのに――その終える様が美しいというのが、恐ろしいんだ。その儚い美しさが、こわいんだ。だから、薄紅のわりに、まるで吸い上げた水に血を溶かしているから本当は真っ白な花びらが色づいているんじゃないか、って。その怖いくらいの美しさのせいで、そういう怖い想像と結びつけさせるのを安易にさせる」
そういって薄く笑めば彼はなお気のないように視線を逸らした。
「それでつまりなにが言いたいかというとね、あなたは、紅葉というよりは、桜だなあってこと」
見ていると怖い。いくつもの屍が彼の足元に横たわっている。それを糧に今までを生きていて、なのに、彼自身いつ散るとも知れない。
しかしこてりと首を傾げた彼は、呆れたように言った。
「俺が桜みてーに綺麗で美しいだって? お前眼科行ったほうがいいんじゃねぇの」
「はは、さてはアンタ私の話聞いてなかったでしょう」
そうやって分かっていながら話を逸らすのは、ずるいと思いますよ。
「・・・そうでもねーよ」
あぁ、だから。私はこんなにもこわいのだと言っているのに、ちっとも理解しようとしてくれないのが。
「・・・ほんとう、こわいひと」




わけが分からない話を書きたくなったので、わけが分からない話になりました。((
もう10月も終わるなんてちょっと季節過ぎるのはやすぎんよ。って最近こんなことしか言ってねえけど順調に生きています。1週間こなすのはすげーしんどいのに1ヶ月は早く感じるんですがこれいかに。しかし秋は好きな(過ごしやすい)季節なので万々歳ではあるんですけども。
ところでOPの最新巻を(といってももう結構前ですけど)読んでたらサボとかサボとかまぁ衝撃的なことがあったんですけどそれよりも私はローさんが「大好きな人」と口に出したことが衝撃的で衝撃的でくぁwせdrfってなりました。もう「!?」ですよ。この人好きだとかそんな感情言えたのか。(おいまて)もう本当アニメ回正座待機ですけれども放送いつになるのやら。
あと今期はめずらしくリアタイでアニメなんか見たりしてエンジョイしてます。暁のヨナとか蟲師の続章(後期?)も始まって今珍しくかなり生きるのが楽しい状態です。ちなみに私の桜怖い症候群はこの蟲師と昔はちゃおとかで載ってた少女漫画家さんの高宮智先生の影響だったりします。大体この方の所為で(え)美しいとは恐ろしいという考えの下地が出来ました。小学生のときに高宮先生の話読んで、その数年後に蟲師に出会って止めを刺されたという感じですね。
それにしても朝とか寒くてお布団から離れられる気がしない何故私はお布団とは一緒にはなれないのだろう・・・・・・_(:3」∠)_
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2014.03.11   comment (0)
けれどたぶん三角関係にはどうがんばってもならない
(krk/突然の秀徳で(たぶん)高尾)

「・・・キセキの世代に媚びて、それで? それでレギュラーを取れるほど、秀徳高校のバスケ部は甘い練習をしていたの?」

耳に飛び込んだその声は、特に凛とした声だったとか、強い口調だったわけではない。
静かに滔々と、思ったことを語っただけというようなものだった。
けれど、その流暢さが、揺るぎのない信念を持っていることを表してもいた。

「違うよね。レギュラーのみんなは血反吐はいてるよね。全部実力なんだよ。・・・3年にもなって、そんなことも分からないなんて、貴方に限って、そんなことはないよね」

そこでやっと、彼女が先輩だったことを知った。
言われっぱなしの相手は、確かに自分が所属しているバスケ部の先輩だった。
一瞬の沈黙が落ちて、「お前に何が分かるんだ」と、男の先輩が搾り出すように言った。
そして「分からないよ」と、少しも堪えた様子のない口調で彼女が返した。
立ち聞きの趣味はないと早々に立ち去ろうと思っていたのに、ここまでスッパリと切り捨てるような言い方をする人間も珍しいものだと、つい足が止まる。

「どんなに足掻いても超えられない天才っていうのは、どの世界にも存在する。そして超えられないのなら、並ぶしかないんだよ。けれども、それすらしようとしなくなった貴方に、彼らを貶めることはできないのは、本当はもう、判っているんでしょう」

ふと息を漏らす音が聞こえ「・・・貴方は見かけによらず、賢明だから」と続いて凪いだ声がする。
互いに激昂することはなく、やはりただただ静かだった。その空間だけがしんとしていて、男の先輩が腿の横で拳を握り「やっぱりお前は分かってないよ」と苦しげに言った。「そうだね」と、彼女はなお堪えた様子もなく、表情を変えないまま返していた。
ため息が落ち、そして次に聞こえてきた声に耳を疑った。

「別れよう」

二人が同時に息を吸い、その言葉は重なった。それに二人とも少しだけ驚いたようにみじろきをして、ようやく微笑し合った。ひたすらに静かだった空間がわずかに緩む。

「まぁ分かっていたことだね」

平然とした様子の彼女と、それに苦笑する男子の先輩。

「俺は・・・それでもお前のこと好きだったよ」
「それは、ありがとう」

ひどくさっぱりとしていて、なんの未練もないことを示しているような態度だった。男の先輩は、それ以上言い募っても無意味であることを悟ったのか、その場を後にするような、遠ざかる足音がする。
そしてそのとき、清々しささえ感じさせた別れ話をしていた彼女が、どんな人間なのか気になった。
それは単純な興味だった。もうちょっとちゃんと顔が見れればいいなと、隠れていた木陰から身を乗り出して。
そして息を呑む。



泣いていた。

彼女は、声も上げずに、相手が立ち去ったほうを見詰めながら涙を流していた。
泣き方も静かなのかと、妙に感心してしまったのがどうしてか印象に残っている。

そしてそれが、オレが先輩を初めて知った瞬間だった。




書き始めたときは、というか妄想していた時点では付き合っていた設定なんぞまったくなく、ベタ?に悪口を言って屯っていた輩に主人公が冒頭のことをいい、逆切れから殴られそうになったとこを助けられるという(しかも助けるのは緑間くんの予定だった)話だったはずなのにどうしてこうなった。
相棒の悪口なんかざら(しかしそれ以上に自分の悪口もざらである)なんで聞き流そうと思っていたのに正論を平気で言っちゃう(武器にしちゃう)主人公にちょっと食指を動かされる緑間君と、淡々とした雰囲気やズバッとした物言いがちょっと緑間に似た変人さが有って興味を持っちゃう高尾というそんなチャリア夢みたいな。どっち落ちかは知らないけどね!!

黒バスを読み返していると色々と妄想が捗ってつらいです。

それはそうと、久々に更新しましたがやっぱり最初のアップロードでリンクをミスったりしているので各ページ更新は必須です。毎度すいません。お願いします。

4月から忙しくなるのは目に見えているので今のうちに書いておきたいのだぜ・・・。
2014.02.14   comment (0)
いつまでたってもすれ違ってしまうという感じは嫌いじゃない
(ss/銀さんとバレンタインデー)

「幾万の義理チョコもらうより、たったひとり好いた人間からもらう本命チョコに意味があるんじゃないですか」
「それがもらえねーから幾万のチョコが必要なんじゃねェか!」
「うわ悲しっ」
「そういうおめーはどうなんだよ? やるのかよ本命チョコ。つかむしろそのたったひとり好いたやつってのはいるのかよ!?」
「・・・・・・いますよ」
「えっ・・・(マジでか)あ~・・・じゃあお前はやらねえの、そいつに」
「・・・あげたいところなんですけど、たぶん困らせてしまいますから」
「そうかぁ? んな気持ち無碍にするよーなやつなの、そいつ」
「・・・無碍にできないだろうから困るんですよ」
「はぁ?」
「いわゆる今の関係を壊したくない、ってやつです」
「ふーん・・・」
「ってことではい銀さん、義理チョコ」
「なに、お前も用意してたの」
「各方面で配ろうかと。二人の分もあるのできちんと分けてくださいよ?」
「ハイハイわーってるよ。・・・ま、そんじゃありがたくいただくわ」
「はい。ありがたがってください」
「一言余計だっての」
「はは。まぁそれじゃあ、失礼します」
「おう、またなー」

ガラガラガラ、ピシャン。

「・・・誰にあげたかったんだよ、あいつ・・・」

「・・・誰からもらえなかったのかなぁ、銀さん・・・」


(そしてお決まりのように一部始終見ていた神楽と新八にきっとすごく呆れたを通り越して冷たいまなざしを送られる銀さん)

「銀さんアレですね、勢いで言っちゃったら思わず聞きたくないことまで聞いちゃったんですね」
「馬鹿アルなー」
「必死で取り繕ってましたけど、動揺してたのバレバレですよ」
「でもそれに気づいてなかったあっちも大概ネ」
「まぁね・・・。でも銀さんもいい加減ハッキリとチョコが欲しいって言えばいいのに・・・」
「なに言うか新八、銀ちゃんはヘタレだから無理アル」
「ねぇ君たち、それでこそこそしてるつもりなの? 的確に銀さんの傷抉って楽しい?」
「それもこれも銀ちゃんが駄目駄目なせいアル」
「ほんとう爛れた恋愛ばっかしてるから、肝心なときに活かせないでこういうことになるんですよ」
「もうお前ら黙れよ」
「ずうっとそわそわしてたのに」
「全然意識してません~って態度が余計に腹立つんですよね。去年自分も同じようなこと言ってたくせに」
「でもあっちもあっちで始終笑顔だったヨ」
「た、確かに・・・。なんとも思ってない人にわざわざ渡しにはこないだろうけど・・・万事屋の連名だもんね」
「そうヨ。もうこれきっと銀ちゃん見込みないアル。さっさと告白して玉砕粉砕してから諦めるヨロシ」
「だっ・・・から黙れっつってんだろお前らァアアアア!!! お願いだから黙ってください300円あげるからァ!」
「300円よりいかにチョコをもらうか考えろヨ。このダメ天パ」
「神楽ちゃん神楽ちゃん、そろそろ銀さんほんとうに立ち直れなくなりそうだからやめてあげようね」
「チッ」
「もうやだこいつら・・・・・・」




ここぞとばかりに晒す!
だって季節ネタは銀魂しかryすんません。
自分は結構銀さんに対してずけずけ言っているのが楽しいので銀さんが報われません。(ひどい)
ちなみに新八の言う去年はアニメのバレンタイン回の話です。皆がfrom神楽にする2828回のやつですね。でもこれ何年前なんだろう(笑)

思えばブログは去年の今日から始まりました。いやはや。なかなかにあっという間です。
日記も3日坊主な自分がよくもまぁ続いたものです。やっぱり、ただ日記をつけるよりなにか作品を載せて、それに付随する形を取るという方が続くもんですね。HPの1周年はスルーしてブログの1周年は更新するってなんか本末転倒な気もするけど
どうにか今年はどれでもいいから完結させたいなァと目標ではなく願望を立てておきます。目標になると義務感が生まれるからね、うん。それはよろしくない。そして完結できれば他ジャンルに手を出したい。
まあそんな感じで。
うん。

チョコが食べたい。
2014.02.10   comment (0)
埋もれる白銀
(ss/銀さん視点で冬に雪)

あたり一面に雪が積もり、続くのは真っ白な世界だった。いつもより積もったそれらに、これでは雪かきも大変だなぁとぼんやりと思う。神楽なんかは巨大な雪だるまを作れるとはしゃいでいて、雪ん子のガキはまったくもって気楽で羨ましい。
マフラーに顔をうずめて歩き出そうとすると、ぐいっと引かれて、何だと思えば着物の端を握っていた細い手が目に入る。
やっていること自体はシチュエーションとしたら可愛げのあるもんで、男心をくすぐるはずなのだが、しかし、その顔は憮然としていて可愛いとはいえなかった。

「どしたー?」

ごく軽めに聞いた言葉に彼女は自分の手を見、それからこちらの顔を見て、驚いたように口を開け、幾分動揺した様子で手を離した。

「や、ごめんなさい・・・」

どうやら無意識といっていいレベルの行動だったらしく、彼女の頬が遅れて色づく。
それに今更ながらに男心をくすぐられそうになりながらも、視線を逸らしてやりすごし、ぱくぱくと口を動かす彼女が言葉を続けるのを待った。

「銀さんが・・・」
「・・・俺?」
「銀さんが埋もれそうだったから・・・」
「え? 何に? ・・・もしかして雪に?」
「だって保護色・・・」
「どういう意味だコラ」




雪降った記念にのそのそと出してみる。あいかわらず季節ネタは銀魂しかない申し訳ない。雪の降らないとこ住みなので雪は貴重。そして雪のツバサを思い出して連鎖するように赤マフラーの銀さんを想像してテンションが上がるというここまでテンプレ。


OPのエース連載がちょっとばかし浮かんできたのですがこんなこと言っても例の如く上がるのは随分と先でです。
ローさんのほうも見通しがたったような立ってないようなって感じですが上がるのはきっと随分先dry
マルコさんは・・・詰まってます・・・(オイ)一話ぶんまるっとボツったからなぁ・・・(といってもリサイクルする予定ですが)ただ、書いてたらあれこの話もうちょっと先じゃね?という感じになってしまったのでね・・・。
まぁ月1更新を目指してがんばります・・・・・・。
2013.12.26   comment (0)
ほんとうは
(ss/金さんだけど気持ち的に銀さんで断片走り書き)

「私ばっかが金さんを好きなんだ・・・私ばかりが、金さんだけを必要としているんだよ・・・」
私らしくない言葉だった。けれどこの日はなんだか、言ってしまいたい気分だった。
そしてその言葉に金さんはちょっと目を見開いてから、その目を緩やかに細めて言った。
「俺だってお前しか要らなねェよ」
一瞬、時が止まったようだった。聞き間違えかと思うほどで、その言葉に私はてとても嬉しく舞い上がってしまいそうに・・・・・・・・・・・・ならなかった。
なんでだ。いつもだったら聞けないような言葉で、金さんからそんなことを言われた日にゃ意外と乙女思考の私は歓喜するはずだ。
でも、ずいぶんと違和感だった。もやもやと蟠るみたいな・・・。
「・・・・・・ま、またまた~金さんにはいっぱい慕ってくれる人がいるじゃないか!」
私はうまく言葉を返せなくて、冗談にして流そうとしてしまった。
金さんが目を開ける。その薄く開く瞳の鋭さに、ドクリと心臓がはねた。
「お前ェは、俺の言葉が信じられないのか?」
あぁ・・・なんだろう、これは。なんなのだろう。
この人は誰だろう。私の知っている人じゃない。いや、確かに私はこの人を知っているんだけど、でも。
ぐるぐるとそんな思考がどこまでも回ってる。
「・・・・・・・・・うん」
金さんが笑った。
優しいはずの笑顔に、寒気がした。
この人から助けてくれ、私は咄嗟に思ってしまった。けれど、それで浮かぶのもこの人だ。
金髪のサラサラヘアー。洞爺湖と書かれた木刀を提げて・・・マダオの癖にご都合よく現れちゃうみんなのヒーロー。
ってあれ、金さんは洞爺湖なんて提げてないし、マダオって、いやいやこの人そんなんじゃぁないって・・・・・・・・・。
「なんで・・・・・・」
視界はそこで、ブラックアウトした。




本当は、(↑のとは全く関係ない)メリクリの坂田夢を上げる気満々でいたんですが、書いているうちに落としどころを見失ってしまったんで、来年のストックになりました。(オイ)ちなみに↑のやつは、金魂篇自体うろ覚えの中、雰囲気で書いているので、なんかキャラの考察不足というか、間違っているような気もしますが、スルーしてください。
せっかくのイベントごとにサイト始まって以来、初のイベント夢にもかかわらずOP夢じゃないという暴挙に出ながらも乗る気でいたのに、結局乗れないこのどうしようもないクオリティで年の瀬をすごします。
言い訳すると、OPはなんていうか、私の中であんまり季節感がありません。対して銀魂は桜とか、なんか四季折々の風情があるんですけど、OPは不思議な季節感のイメージがあるので、なかなか時季夢は思いつかないんですよね。逆トリップではイベント夢をやる気は今のところありませんし(番外は基本考えない人間なので、やるなら本編に関わっちゃうっていう)、いつになったらイベント夢できるんだろうって感じですけど。
コレが今年の最終更新か、もしくは余裕があれば連載のほうで誰かの夢を上げるかもしれませんが、期待しないでください。(・・・)両手と片足で足りる数枚しかないはずの年賀状がいまだに書き終わってない体たらくですし、たぶん無理です。最後までgdgdなかんじで終わります。

それでは、よいお年をお迎えください。

14/1/17 デフォ名を、まぁ生存の走り書きだしそのままでもいいかなァと思っていたんですが、一応、何食わぬ顔でさらっと変換なしに直しました。
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